話が面白い人になるには?

話が面白い人になるには?

皆さんは話が面白い人に憧れていたりしないでしょうか …?私はというと、人に面白く話をできるようになるにはどうしたらいいか、と結構バカ真面目に考えるタイプで、常日頃お笑い芸人のネタや漫才、トーク番組やバラエティ番組などを話のネタとして参考にしていることが多くあります。

面白い人ってなんだろう?じゃあ、話を面白くできる人になるためにはどんなことが有効なんだろう?と日常で考え、気付いたことについて書いていきます。

話の「上手さ」と「面白さ」の違い

あくまで個人的な主観ですが、上手いと面白いという印象の違いは、そのコミュニケーションが一方向と両方向どちらによって成り立っているか、ではないかなと思います。

例えば、司会やスピーチ、プレゼンなどは一方向で、テレビ番組で例えると、行列のできる法律相談所の島田紳助さんの司会でしょうか。Youtubeでまとめ動画が上がっていますが、司会中でのトークは面白いというより、ただただ上手いなぁと感動に近い感情が沸き上がってきます(この感じなんとなく分かってもらえますか…?笑)。

話が面白い人は対話力が高い

では、次に身近な人で話が面白い人を思い浮かべてみます。おしゃべりをしていて、またはおしゃべりをしている姿を見て、面白いなぁと思う人です。私が思う特徴ですが、以下のような感じです。

  • よく笑う
  • いろんな相槌を返せる
  • 自虐ネタを持っている
  • 話しが分かりやすい
  • 情報を知っている、話題が豊富
  • 独特の観点を持っている
  • 語彙力がある
  • 頭の回転が速い
  • リアクションがうまい

すべてが揃っているから面白いというわけでは決してありませんが、これらの特徴を分解していけば、相槌を返せるというのは、日常のインプットが多いから出せるアウトプットであり、語彙力や話題が豊富ということにも繋がります。

話が面白い人というのは、すなわち「相手と対話」ができる人、両方向のコミュニケーションを円滑にできる人と言えると思います。一方、話が上手い人というのは、一方向で「相手を説得」できる人と言えます。あくまで特定のコミュニケーションを切り出した時の特徴であって、話が面白い人は上手い人でもあり、上手い人はその逆もあることでしょう。

ラジオは面白い人がめちゃくちゃ多い

実は今年の春ごろからラジオをよく聞くようになりました。ニッポン放送から始まって、最近ではTBSラジオも聞くようになりました。

30を過ぎて、ようやくラジオの面白さに気付けたという感じ。(※ラジオにハマったかきっかけですが、加地メタルジャケット事件と呼ばれるラジオ界隈で起きた一連の騒動です。詳細はYoutubeやインターネットで検索していただければわかると思いますので、興味がある方はぜひ調べてみてください。)

これまでのラジオの印象ですが、ダラダラとフリートークを垂れ流しているようなイメージが先行していて、あまり聞く気になりませんでした。

ただ、一方向のコミュニケーション色が強い番組やパーソナリティのラジオもある一方で、時事ネタや企画コーナーを通じてリスナーに喋りかけ、タイムリーにリスナーからのメールを読み上げ、リアルタイムでかつ近い距離でおしゃべりをしているような対話を軸として盛り上がっているラジオ番組がいくつもありました。いくつかご紹介します。

霜降り明星

霜降り明星のオールナイトニッポン0→https://www.allnightnippon.com/shimofuri/

言わずと知れた2018年M-1チャンピオン。日常のフリートークがメインですが、先月粗品がFRIDAYに撮られた直後の回が最高です。

Creepy Nuts

Creepy Nutsのオールナイトニッポン0→https://www.allnightnippon.com/creepynuts/

日本一のラッパーR-指定と先月日本一のDJから世界一のDJになったDJ松永のラジオ。海外の人への悪口は悪口じゃないと言うHIPHOPニュースのコーナーでは世界的ラッパーをイジることでお馴染みです。

神田松之丞

神田松之丞 問わず語りの松之丞→https://www.tbsradio.jp/edo/

100年に1人の天才講談師で、すべらない話やENGEIグランドスラムなどの番組にも出演。彼の独演会は「今、最もチケットが取れない男」と言われています。

佐久間宣行

佐久間宣行のオールナイトニッポン0→https://www.allnightnippon.com/sakuma/

テレビ東京のプロデューサー(ゴッドタン、青春高校3年C組、あちこちオードリー、キングちゃんなどのバラエティ番組を担当)10月8日下北沢本田劇場で行われたラジオの単独イベントでは380席に対して1万通以上の応募。日本バラエティ界の最後の砦と言われている。

ラジオの聞き初めは既にコミュニティが形成されているため、内輪ネタや歴史を知らないことで新規参入しにくいことが往々にしてありますが、数回の試聴から始まって今現在も継続して聞いている番組(まだ数か月程度ですが、、、)ですので、機会があればぜひ聞いてみてください。

ラジオ=テレビ×Youtube

2000年代初めまではテレビとラジオが主なメディアであったと思いますが、2010年以降はSNSを中心に今現在はYoutubeが台頭しています。インターネットが主流となった現代で、ラジオは古いメディアという印象を強く持っていましたが、最近のラジオは最先端を行っているような気がします。

何となく、テレビとYoutubeの良さを掛け合わせたようなコンテンツなんじゃないかと。先ほど挙げたニッポン放送のオールナイトニッポン0という番組ですが、mixchannelというネット配信アプリとコラボしていて、ラジオ配信が動画でも生配信されています。

テレビに出ている有名人や芸人がリアルタイムでかつ近い距離でコミュニケーションができるような仕組みになっているのです。2005年にホリエモンとニッポン放送で経営権の問題がありましたが、もしインターネットがあのタイミングでラジオに介入していたら、今よりももっと一般的で身近なメディアになっていたかもしれませんね。

対話力の地肩を鍛える

こうなると話が面白い云々よりラジオが面白いという話になってきますが、もう少々お付き合いください。 ラジオにも編集済みの番組を流すものと生放送がありますが、色々と聞いた結果、やはり生放送の方が面白さをより感じました。

テレビ番組だったら放送時間の都合でカットされている日常のちょっとした小話だったり、なるべく行間を切り貼りして間を詰めるYoutubeの動画に比べて、その人らしさや話の温度感、話題の変え方、切り出し方など、生で感じられる情報がたくさんあるからです。

面白い人の話を聞くというのは大変勉強になります。単純に面白い人が面白いと思った今の情報を得ることもできますし、面白く話すために真似できそうな技術やエッセンスがたくさん含まれています。 対話力の地肩を鍛えるうえで面白い人のラジオをスピードラーニング的に聞くのが、何よりの教材になるんじゃないかと思うのです。

さいごに

特におすすめしたい面白い人のラジオ番組ですが、佐久間亘行のオールナイトニッポン0です。テレビプロデューサーとしての人脈とコネを利用した強大なブッキング力で、千鳥やアメトーーク、ロンドンハーツの加地プロデューサーなどゲストを呼んでいます。つい最近では、キングコングと共演していました。

番組中で繰り広げるトークは事前に作家や別のプロデューサーに試して反応を見てブラッシュアップしているそうで、笑。毎度なんだかすべらない話を聞いているような気分です。また、スポンジボブ並みの吸収力でエンタメ関係や流行ものを含めて非常に感度が高くて知識が豊富です。

もちろん聞くだけで話が面白くなることはありませんが、自分の話を面白く話すための第一歩として、話の面白い人の話を聞くということが有効で、話の面白い人の面白い話を聞くにはラジオが最適なんじゃないか、というお話でした。皆さんも好きなラジオ番組を探してみるのはいかがでしょうか。

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