新型コロナウイルスで23区から首都圏近郊へ引っ越した結果

新型コロナウイルスで23区から首都圏近郊へ引っ越した結果

昨日、SMBC日興証券が2021年を目途に全ての従業員が働く場所を柔軟に選べる仕組みを導入することを発表しましたが、これまでの在宅勤務に加えて、自宅近くで働けるようにサテライトオフィスを各地域に用意して、遠隔勤務を可能にするというもの。

SMBC日興、全従業員を遠隔勤務可能に 21年から
SMBC日興証券は、2021年をメドに全ての従業員が働く場所を柔軟に選べる仕組みを導入する。従業員が自宅近くで働けるサテライトオフィスを整え、業務の効率化につなげる。まずは10月から7拠点で試験的に導入し、将来的にはSMBC日興の全従業員(約1万人)に対象を広げる。従来の在宅勤務だけでなく遠隔勤務も活用した柔軟な働き方を目指す。

日本経済新聞☞https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64617640V01C20A0EE9000/

今年4月の緊急事態宣言下に「ワンルームでの在宅勤務には限界がある」ということについて書きましたが、やはり、今後の日本でもテレワークが働き方の一つの選択肢として、当たり前に存在する世の中になっていくのは間違いなさそうです。

実は、新型コロナウイルスが世間を騒がしているこの半年間、熟考を重ねに重ねた結果、23区から東京市部への引っ越しを決めて、つい先日実行に移しました。当然ながら、これらには良い面と悪い面がトレードオフで存在するので、考え方により意見や思うことに人それぞれ違いはあるかと思いますが、郊外に生活拠点を移した1個人の実体験を書いていきます。

引っ越して良かったこと

最大のメリットは、やはり圧倒的に家賃が安いこと、そして間取りが広いことです。

前の住まいの間取りは1Kの25㎡程度でしたが、引っ越し先は同じ家賃水準で1LDKの50㎡以上あります。同程度のところに23区内や都心近郊で住もうとすると建物の構造や築年数にもよりますが、家賃は1.5倍から2倍近くまで跳ね上がるでしょう。

部屋が広くなると可能性も広がります。当初の目的であった最適な在宅勤務環境を整えることと並行して、プライベート空間にはトレーニング器具を置こうかな、ソファーを置こうかな、など日々の生活をより充実させるワクワクや楽しみが増えました。

引っ越して悪かったこと

次にデメリットです。これはメリットの裏返しにもなりますが、最大のデメリットは都心に出るまで1時間~2時間程度かかってしまうこと。

通勤や出掛ける時に移動時間が長くなるというのはやはり何かとネックです。コロナ禍で頻度や機会は減ったものの、友人からの誘いが物理的な距離のハードルが元で来なくなってしまうことも今後ありそうです(会いたい人には時間やお金を掛けてでも会うはずなので、さほど問題ではないかもしれませんが)。

また、これは引っ越ししてから気付いたのですが、ごみの分別が意外と面倒問題です。

区だと日常的に出すものは燃える、燃えないですが、市部はプラごみを別で分けなくてはいけません。それに不燃ごみはモノによって細かく回収日が別れていたり、ダンボールの収集間隔が長かったりします。あと、ゴミ袋が指定のものを使わなくてはいけないので、100均などで事足りる区と比べるとやはり割高感があります。

あと、以前住んでいた最寄り駅とを比較するとやはり閑散としていて、活気があまりない、飲食店の選択肢が多くありません。夜間は特に人通りが少ないので、女性が1人で歩く時などは不安を感じるかもしれません。

賃貸と持ち家、都心と郊外どっちが良いか論争

結局のところ、郊外の方がデメリットが多いのでは…と思ったかもしれませんが、生活空間の拡張による快適さと生活の質の向上はそれを帳消しにしても有り余るほどです。

賃貸と持ち家、都心と郊外、どっちが良いか論争はいつの時代もインターネット上やビジネス雑誌などで繰り広げられています。この答えは明確で正解は“その人自身がその時に何にプライオリティを置いているか”です。

もし、郊外や首都圏近郊への引っ越しを悩んでいる方が答えを求めてこの記事をご覧になっていた場合にはガッカリだったかもしれません。しかし、その答えは不動産の専門家でさえ分りませんし、行動に移したところで、その答え合わせはまだ先の話です。

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