本を読めない私が本を読めるようになったワケ

本を読めない私が本を読めるようになったワケ

「仕事のできるビジネスマンや経営者、高所得者はたくさん本を読んでいる」

そんなこといわれなくてもなんとなく分かってはいるし、読んだ方がいいんだろうなぁと思っていても積極的に読む気にはならない。

サラリーマンの年収と読書の量に相関はないという記事を言い訳のようにNewsPicksで見かたりしたこともあるけれど、なんだかんだ読まないこともコンプレックスに感じるし、逆に読まなきゃいけないと考えることもストレス。

そんな思いを抱えながら、本を読まずに人生の大半を過ごしてきた私が最低でも1週間に1冊以上のペースで本を読めるようになった理由を紹介していきます。

人は必要だと思った時に必要な情報を取り出そうとする

読書が苦手な人は完璧主義者が多いんじゃないかなと思います。かくいう私がそれなのですが、一度読み始めたらちゃんと最後まで読みきらなきゃというプレッシャーを心のどこかに感じているので、まず本を読み始めるために精神を整える準備が必要になる。

一方で、今必要と思う本しか読む気にはならないので、ほとんど手を付けないという面倒な性格。こんな人ほかにもいるんじゃないでしょうか?笑

WEBマーケやSEO対策、WEB広告の解説書、決算書の読み方、経理や税務の本など、一通り買い揃えてはみたものの、読んでいない本も数多くあり、いわゆる積ん読状態

でも、まず本を買って読める状態にしないとそもそも読まないので、金銭的な余裕があれば、なんとなくでいいから興味のある事やモノ、著者やタイトルでも心が惹かれた本をとりあえず買っておくことをおススメしたい。

なぜなら、人は自分が必要だと思った時に必要な情報を取り出そうとするからで、手元にそのトリガーがなければ、数分もすれば忘れて、何もなかったことになってしまう。

知的好奇心を知識に昇華させるために本という手段はとても有効だと遅ればせながら最近になって気付いた。

本を買うことで80%は完了している。あとは確認作業をするだけ。と自分に言い聞かせるとだいぶ気持ちが楽になります。

目的を明確にして読む必要なんかないし、最悪読まなくたっていい。

そもそもなぜ本を読むことが苦手だったかというと、長い時間読むことに集中しなくてはならず、その集中力が2時間も3時間も続かないから。

なぜ長い時間がかかるかというと、読む時に口で音に変換しながら読んでいるから。それはすごい長い時間がかかる。読み方にも問題はあるけれど、読むことを目的にしていると役に立てよう。何か学びを得ようと思うことで、より肩に力が入って疲れてしまう。

また、読み終わったところで、「なんか違うな。大したこと書いてなかったな。」という時のショックはとてつもなくでかい。疲れた分だけ損している気分になる。

だから、そんな時はパラパラーとページをめくって飛ばしてしまう。せっかくお金を払って買った本なのだから、1行づつしっかり読んで、大事な言葉を読み飛ばさないようにしよう、という完璧主義を放念してしまう。

買った人の勝手なのだから、「最悪読まなくたっていいや」ということも時には必要である。

ただ、積ん読状態にしておく場合には、カバーを外してタイトルや表紙が目に付くところに置いておくようにしてもらいたい。

引き出しなどに閉まってしまうとそれこそ本当に無駄になってしまう。いっその事、捨ててしまった方がマシなレベルじゃないかと思う。

目次を5分眺めたら1ページ1秒で全部読み切る

読む時に口で音に変換しながら読むということで、すごく時間がかかっていたが、完璧主義を辞めたことで読み方が変わった。

まず、目次で全体を見渡して、要点を把握する。大体5分くらいでしょうか。

目次はその本の地図の役割をしているので、なんなら目次で全体の道筋を掴んだら、冒険の8割が終わっている。その後は1ページ1秒目安で見る。視界に文字を入れるイメージ。

大事なのは時間を決めて読み切ること。1秒1ページという制約を設けることで集中力が圧倒的に上がる。200ページの本であれば、目次含めて10分以内に読み切る計算。

どうせ本をじっくり1回読んだくらいじゃ、内容なんて覚えてないという諦めが肝心。内容よりもまず読み切るということが大事。

後から、速読術の本なども読んだけれど、細かい目線のテクニックや新聞の練習なんて正直やってられないなと思った中で唯一刺さったのが、「読書速度と頭に残る情報量に関係性はない」という一文。

遅くじっくり読んだからといって、その分たくさん身になっているわけではない。それなら、速く何度も読むほうが圧倒的に効率がいい。

早く読むことを繰り返していくと段々脳や目が慣れてきて、短い時間で認識できる単語や文章が増える。そのあとは、1ページ3秒、1ページ5秒というように少しだけペースを落として繰り返し何回か読んでいく。

読み進めていて、気になったところやキーワードは、マーカーで線を引いたり、ページに折り目を付けて目印を付けると次回より読みやすくなります。

本は閃きや新しい観点を生み出すための手段

本を読む理由は人によって、その本によってそれぞれで、無限にありますが、私が考える本の役割は、「閃きや新しい観点を生み出すための手段」だと位置づけています。

目的と手段を明確に言語化してあげることで、本に対するハードルが下がり、ずいぶん気が楽になりました。また、気付くのが遅れてしまいましたが、本を読むことが目的になっていた頃と比べると格段にワクワクして本を面白く読めるようにもなりました。

本の良さは他人の経験を自分の経験に変換できること。ですが、人は往々にして自分にしか興味がないもの。

つまり、自身の実体験に基づいたものでないと興味が湧いてこないので、本を読むときには、「自分の状況や立場、気持ちと置き換えてみる」。ビジネス本であれば、「自分の業種、業界、商材と置き換えてみる」と、より深く理解ができるように思います。

ちょっとした考え方や読み方の工夫で本を読めるようになり、世界が少し変わった話でした。

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