2021年、締めのご挨拶

2021年、締めのご挨拶

当社ブログをご覧の皆様、おはようございます。
有限会社ズーム代表の長谷川です。

本年のブログ更新も本日で最後となりますので、例年通り、一年の振り返りとご挨拶で締めさせていただきたいと思います。最後まで、お付き合いいただけますと幸いです。



突然ですが、皆さんは『今年の漢字』という行事をご存知でしょうか。

毎年、清水寺で行われているアレです。

最近まで知らなかったのですが、漢検の運営団体(公益財団法人日本漢字能力検定協会)が催している取組みらしいですね。ちなみに、商標も同団体が登録済みなので、『今年の漢字』を名乗る行事は他に存在しません。

その『今年の漢字』というは、年末にその年の世相を表現する漢字一字を一般応募で募って発表するのですが、今年2021年の漢字は『金』に決まったそうです。

個人的な感想としては、あまりピンと来ないというかしっくりいかないというか……。もっと他になかったのか?と言いたくなってしまったのですが、「じゃあ他に何かあるか」と問われると難しいものがあります。

どうすればしっくりくるかと少し考えてみると、まず今年も昨年同様、新型コロナウイルスに話題の大半が集中した一年だったので、それ関係から選ぶのが良さそうです。それなら、ほぼ通年で行われた自粛要請から『粛』の字を取れば、自らの行動や課された生活スタイルとの親和性もバッチリではないでしょうか。

でも流石に、もうすぐ丸2年にもおよぶ行動制限の話題を敢えてまた出す(去年の漢字は『密』でした)のも──『粛』の字面の物々しさも手伝って、やや暗すぎる気もします。

だったら、今年は明るく上向きな話題から取りたいと思いなおすと、「やっぱり五輪から探そう……」は、しごく妥当な着地点でした。

応募数で、五輪の『輪』が僅か0.06%差の2位だったことからも、熟考して思考を論理化すればするほど、結論が均一化していくのだろうなと実感しました。



とまあ、それはともかくとして。

では「我々ズームの一年を漢字で表すとしたら何になるだろう」というのが本題です。

先にも話題に出しましたが、今年の世の中の状況はまさに“自粛”と言い表すのが相応しく、昨年にも増して「どこへも行きづらい」「誰とも会いづらい」期間が長く続きました。

それに伴って我々も当然、外に向かってエネルギーを放出するというよりは、比較的、自らの内側にベクトルを向ける一年だったと言えます。

個人的なことでは、勉強として読了した本の冊数が昨年より1.5倍ほどに増えました。コロナ渦初年で飛躍的に読書量が増した昨年からの増加なのでかなりの数に及び、間違いなく生涯で最も多く本を読んだ一年と表せるほどです。

誰の言葉だったか「良質な思考をするためには、まず良質な思考を入れなければならない」と言いますが、これだけ他者の良質な思考を取り入れられた事実は確実に良い方向に影響している実感があります。

ズーム全体としては、昨年からジワジワ温めてきた“自分たちが提供できる価値”をこれまでと異なるアプローチで具現化するプロジェクト──従来のtoBではなく、toCサービスの新規設計を、ようやく今年から着手し始めました。

何もかも手探りで終始四苦八苦ですが、いくつかの会社さんとのチームアップや多くの方々の協力を得て、かなりのハイスピードで現在も進行しています。サービスのお目見えは年明け早々を予定しています。



さて、それでは『ズームの今年の漢字』はどうなるでしょう。

思考のベクトルを内側に向け、多くの情報を取り入れ、次のアクションのためにエネルギーを溜め込んでいる状況から一字取れば『溜』とか『蓄』で良いのかもしれません。しかし一方で、これまでに煮詰めてきたアイディアやエネルギーを具現化する活動も、今年を言い表す上で重要なファクターです。

じゃあ、力を発散しているのではないかとも思えますが、その役割は来年に託したい。すると、やはり今はまだ助走を表す文字がいい。そうして導き出した結論が、

『練』でした。

レン・ね(る)──まさに今の我々の状態は練っています。手を加え質を良くするために精錬している状態、混沌とした思考やアイディアを誰もが手に持てるように、練り固めている段階。こう言い表すと、非常にしっくり来ます。

願わくばこの『練』の先、ズームの来年の漢字が『躍』となるよう願います。



皆さんは今年、どんな年だったでしょうか。そしてそれを漢字一文字で表すとしたら?少し手を休めて、考えてみると面白いかもしれません。



それでは、今年も一年ご高覧ありがとうございました。
来年もまた、変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

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