仕事と人間関係をちょっとよくする3つの思考法

仕事と人間関係をちょっとよくする3つの思考法

常日頃、無意識にモヤモヤと思っていたり、考えていたり、悩んでいたりすることが、ふと手に取った本だったり、人と話をしたことで言語化できた時、雷に打たれたような閃きや胸に刺さるような気付きを得ることがあります。

雷に打たれるというのはかなり大袈裟ですが、それらの自己の気付きを仕事と人間関係をよくする思考法ということで3つにまとめてみました。

仕事やプライベートの毎日が少し豊かになる一助になれば幸いです。

やりたいことはないと胸を張って言ってもいい

目標を持っている大人、やりたいことがたくさんある人はキラキラしていてカッコいいと思う一方で、人に胸を張ってやりたいことを言えたり、情熱を注げるものがない人ってたくさんいるんじゃないかなと思います。感覚値としては8割以上で私もどちらかというとそっちのタイプ。

だからこそ、自己主張が強い人や発信力の強い人に流されてしまったり、そういう人に付いていきたくなるような時があるかもしれません。

ただ、やりたいことがない人だって、絶対にやりたくないことがあるように、やりたいことがない人なんて、いないんじゃないかと考えています。

やりたいことがないんじゃなくて、まだ気付いてないだけ。やりたいことにまだ出会えてないだけの可能性も十分にあります。

Soup Stock Tokyoなどを手掛けて、全ての事業のブランディングやクリエイティブを統括しているスマイルズ取締役クリエイティブディレクターの野崎さんが登壇したイベントで言っていたことなんですが、

「自分がやりたいことってないんですよね。まったく。でも、やりたいことがある人のやりたいことを自分のやりたいことに変えることできる。」

つまり、やりたいことがないのではなくて、「ない」だけで思考を止めてしまっているというのも答えなんじゃないかと。

やりたいことに近い話題で、プライベートや仕事のちょっとした雑談などで趣味を聞かれて、特筆してこれといって答える趣味を持っていないという人も結構いると思いますが、そんな方は、1年以内にチャレンジしたいことを答えるというのをおススメします。

私だったら、今まさにパーソナルトレーナーを付けてて、来年の8月までに-12kgを目指してます。

または、質問自体の受け取り方を変えてしまうという手も。最近ハマってること。注目しているもの。好きなこと。定期的に続けている健康法。生活の中でのこだわり。リラックスできること。

何もしていない人なんていないわけですから、今の思考を少し因数分解するだけで、たくさん考えが溢れてくるんじゃないでしょうか。

自分を売り込むことが苦手な人

自分に自信がない(経験や実績)がないから売り込むことが出来ないという場合には、まず、何かしらの成果や成功体験を積むことを大事にしてほしいと思うが、自信があるのに何となく売り込むのが苦手という方は少なくないんじゃないかなと思います。

個人的に売り込むことが苦手な理由は、相手が自分だとしたら図々しく売り込まれることに激しく抵抗感があるから。それが、自分自身やサービスなどを必要としていない相手かもしれないなら尚更ネガティブになる。

そんな時に以下のように考えるとポジティブになれる。

  1. 自分の話はコンパクトに信用に値するとわかってもらえるであろう最低限の必要な話(自分にできること、やってきたこと)だけを話す。
  2. 売り込むのではなく、目の前の相手のニーズに合わせて自分が貢献できることを示す。
  3. 相手のニーズに合った提案をするためにあなたのことを教えてほしいという視点で質問する

自分を会社、相手をお客様と、出来ることをサービスと置き換えてもいいでしょう。

嫉妬心は醜くないし、別に悪くない

2009年に妬みや他人の不幸を喜ぶ感情に関する脳内のメカニズムが明らかになりました。

独立行政法人放射線医学総合研究所の高橋主任研究員ら、東京医科歯科大学保健衛生学科、日本医科大学精神神経科、慶應義塾大学精神神経科との共同研究により、人が妬みを持つ感情と他人の不幸を喜ぶ感情に関する脳内のメカニズムを明らかにしました。
 妬みは現代人の誰もが持つ普遍的な感情と言えます。また、私達は他人に不幸が起こると通常同情をしますが、反対に喜ぶ場合もあり、”他人の不幸は蜜の味”と呼ばれる非道徳な感情を持つことがあります。
これらは私たちがごく普通に持ちうる感情ですが、これらの感情が脳のどのような機能によってもたらされるかはこれまで不明でした。今回の研究では、高橋らが考案した心理課題を被験者に与え、その時の脳内の活動をMRIにより解析しました。その結果、第1に妬みの感情には前部帯状回と呼ばれる葛藤や身体的な痛みを処理する脳内部位が関連していることがわかりました。次に、妬みの対象の人物に不幸が起こると、線条体と呼ばれる報酬に関連する部位が活動することがわかりました。さらに妬みに関連する前部帯状回の活動が高い人ほど、他人の不幸に対して線条体が強く反応することが明らかとなりました。

https://www.jst.go.jp/pr/announce/20090213/

ここでも言われているとおり、妬みは誰もが持つ普遍的な感情で、対象も様々あり、小さな妬みから根深いもの、憧れに近い感情など、他人を羨ましく思う気持ちは誰もが抱えていますが、さらに一歩踏み込むことで、自分は何によって本質的に満たされるのかを思考、把握するチャンスになり得ます。

もし、嫉妬する相手が目の前にいたなら、負けたくない気持ちで少しクールに装ってみたり、敵対心むき出しで無視してしまったり、ネガティブな感情で拒否反応を起こしてしまうことがあるかもしれません。

そんな時は「いいな、ずるい」と思う心を脳内で完結させるのではなく、「何について羨ましいと思ってるんだろう?」「なんでずるいって思っているんだろう?」「どういうこところがすごいんだろう?」「じゃあ自分はどうする?」「人は人、自分は自分」という具合にそこを支点に冷静に思考することで、自身の考えや行動をよりよく変えるためのきっかけを得ることができます。

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