誰でも身に付けられる質問力

誰でも身に付けられる質問力

客先でのアポイントや交流会、プライベートでは初対面の人が同席する飲み会、異性とのデートなどで、必要最低限の会話だけで何かイマイチ盛り上がらない。もう少し仲良くなりたい。コミュニケーションを深めたい。と思ったことってないでしょうか。

コミュニケーション力を高めたいと思っていてもその言葉が広義すぎて、じゃあ具体的に何をどう気を付けたらいいか分からず、行動に落とせない人も多いんじゃないかと思います。

コミュニケーション力は自ら積極的に質問するという行為によって鍛えられていきます。

ただただ漠然となんとなくやっているだけでは身になっていきませんので、今回は質問力を日々の意識に組み込んで具体的にどう実践すればいいか、書いていきます。

質問力は状況や文脈を把握する力

質問力とはそのまま質問する力と読めますし、端的に疑問を解消する力という意味に捉えられますが、ここでは、コミュニケーションを深めるための力として、以下と言います。

状況や文脈を把握する力

短時間で濃密な対話をする力

質問力を鍛える3つのメリット

メリットは3つあります。

・優れた人から情報を引き出すことができる。

・専門的な知識や実力がなくても質問の仕方によって面白い話を聞きだすことができる。

・その場のコミュニケーションの内容を深めることができる。

一方で質問力がない人ですが、的外れな質問をして、理解力がない人だとレッテル貼りをされてしまう危険があります。

例えば、説明した内容や流れについてもう一度質問するような人です。1対1ならまだしも会議で何人もその場にいるような状況であれば、全員から煙たいと思われてしまうでしょう。

3つの意識で質問力が上がる

質問力は、状況や文脈を把握する力と言いましたが、以下の3つの意識を軸として話を聞くことで質問をするための要点がよりまとまりやすくなります。

意識①…根っこを探る

その人の人となりや好き嫌い、価値観を知るきっかけにできる質問です。

例えば、「自分の人生にインパクトを与えた映画を1つ教えてください」「今から24時間後に死ぬとして、何をしますか」などでしょうか。

対しては、答えを聞いてもあまり意味がない抽象的な枝葉(どうでもいい)のような質問です。

聞いてみただけの質問も雑談や会話の間を埋めるために必要ですが、ここぞというときは具体的でかつ本質的な質問を意識してみてください。

意識②…苦労、積み重ねてきた努力、工夫やコツはどこにあるか

人は大きく人生が変わった瞬間、情熱や時間をかけた事、モノに物語があり、それについて熱く語ることができます。

その人の琴線を引き出す質問です。

意識③…具体的にどういうことか

抽象的な回答をさらに分かりやすくさせたり、話を膨らませたりできる質問です。

「より分かりやすく言い換えるとなんですか?」などと、具体的にすることでその会話の内容が集中して、生産的な対話になります。

重要なのは、これらの質問の答えからさらに相手の状況、興味、関心を聞き取って、自分の興味や関心、経験をすり合わせることです。

相手と自分がどこで繋がっているのか、共通点は何か、を意識しながら対話を進めることでより互いの理解が深まったコミュニケーションができるはずです。

対話を盛り上げる3つの技法

技法①…立場や意見を前置きに入れて質問する。

「同じデザイナーとして~、~どう?」「私はこう思うんだけど~、~どう?」

一般的な立場からではなく、目線や関係性の前置きで明らかにすることで共感を得られるような聞き方になります。

技法②…相手の発言に対して、理由や動機を聞き、答えに対して同意する

話の腰を折るようなタイミングではいけませんが、話が一段落したところや会話の間を埋めるときに使える作法です。

技法③…自分と相手の呼吸を合わせて頷く、相槌を入れる

相手の話が一区切りして息をつくところで頷きを入れる、相手の話に同意していることを身体レベルで伝える動作です。

あからさまにワザとらしいと逆効果ですが、相槌がうまい相手だとつい話を続けてしまうことがあると思います。

さいごに

対話が上手い人と実際にコミュニケーションを取ることが一番効果的なトレーニングができます。

また、より質の高い対話の例をたくさん見聞きし、なぜそれが優れているのかを考えることで、質問力の目を養うことができます。

ビジネスの教養を身につけるおすすめのYoutubeチャンネルで対談動画を紹介していますので、そちらもぜひ参照してみてください。

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